濁った夢 4
雨のパンセ
届かなくても
伸ばすてのひらに
かけらくらいください
あなたのどこかに 私がいるのなら あゝ
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…
―――飛影の石―
遠くに見えるそれに手を伸ばし―――
次の瞬間、石が飛び散った。―――飛影!と言おうとして―
「あっ…」
重い瞼が開く。
ゆ…め…
重い身体をゆっくりと起こし、周りを眺めていた蔵馬の肩が震えた。
寒い。どうしたんだっけ、ここ…、と思い記憶を辿ると…ハッとする。
首から提げられているのは、飛影に貰った石ではないもの。
鮮やかに記憶が蘇る。冷たい床。
「あっ…」
乾いた涙が頬に張り付いている感じがする。
身体が重かった。そして…足の間に、嫌な感じがする。
飛影のではない液体が絡みつく。
「うっ…」
青ざめた蔵馬は、よろよろと立ち上がった。足首が痛い。
上半身だけに、シャツが所々残っている、そのまま壁伝いに歩き出し……こんなの、嫌…
数歩扉に近づいたとき…
「!!」
蔵馬の目が見開かれ、固まった。
「ゆ…」ニッと笑いながら、幽助がそこに立っていた。
「起きた?」
くす、と笑い、幽助が一歩前に出ると、蔵馬は後ずさる。
「あ、の…「傷になってる。」」
床にこすれた頬の傷を、幽助が撫でる。すっと、冷たい指の感じに、
蔵馬がもう一歩後ずさる。
と…指の冷たさが消えた。
「あっ…!」
そうっと撫でていた手が、蔵馬をの肩をなぞり、突き飛ばした。
蔵馬の高い声が響いた。
肩が床に掠れ、痣が出来た。
仰向けに転がった蔵馬に、幽助がのしかかる。
「んっ!!んぅ…」
舌を入れて、蔵馬の口の中を舐め回す。無理矢理に舌を絡めて、喉の奥まで侵入する。
「う…」
絡み返すでもなく、押し返そうとする蔵馬に、幽助は僅かに引いた。蔵馬が呻いた。
「俺に会いたくて捜してた?」囁く幽助の声が冷たい。
蔵馬の太ももを両手で撫でて、胸の飾りを摘み上げる。
「あっ、ん…」
ぬるぬると、胸飾りを舐め回し、強く吸い上げた。
びくっと蔵馬の胸が跳ねると、そこに赤い跡が浮かび上がる。
くすっと幽助が笑う。
「綺麗…」
うっとりとした声が、嫌悪感に変わる。
「やめっ…てっ…」
僅かに動かせる両手を動かして、拒否を示す。が…
「いやぁ!」
ぐいっと足を大きく開かれて、涙が飛び散った。いや、いや、と何度も首を振る。
「昨日俺のを味わったここに、もう一回味わわせてやりてぇ。」
白い肌の中心に、一番欲しかったものが見える。
自分が放った液体がまだそこに残っているのが見えた。幽助の目が、熱く光る。
「綺麗にしてやるな。」
蔵馬のつま先がびくっと震えた。
「あっ…!あぁっ…!」
がっと開かれた足の真ん中に幽助。ちゅるちゅると音を立てて中心を舐める幽助が、蔵馬を見つめる。
真っ直ぐ見つめる瞳が熱くて、燃えるようだった。
びくびくと、蔵馬のそれは震えて小刻みに反応を示す。ざわつく毛が、幽助の舌でしっとりと艶を帯びていく。
熱い舌が、下からゆっくりと梳いていく。そして…
「ちゅる…」
先端を唇に加えてそして一気に舌先で撫で上げると、蔵馬の中に、じわじわと甘い衝動が駆け上がり始めた。
「んっ、はっ…」
蔵馬のものを、両手で包む。何度も何度も、唇でそこを舐めると、幽助の唾液でぬめり始めた。
びくんびくんと、蔵馬のものが先端をもたげてきた…。膨らみ始め…明らかな快楽の示しに、幽助は、ははっと声を出した。
「やっ、い、や…」
「へ…え、淫乱が。そんなに嫌か?」
くすくす笑う声が、遠く聞こえた。
いん…らん…。
幽助のこんな声知らない。
「でも、昨日も言ったじゃん。素直になれって、さ。」
「あぁぁっ…!」
さっきよりも早く、幽助の舌が蔵馬を追い詰める。蔵馬の前の奥に指を突っ込み…そして前のものを、
そのまま強く梳きあげる。どくんと蔵馬の心臓が脈打ち…。
「あ、うぅ…」
「感じやすいやつ。…あいつが開発したって言うの、気に入らないけど。」
まあいいや、と舌なめずりをする。はっとして、蔵馬は幽助の瞳を見た。
「はっ…ああ!」
びゅるっと、白濁の液が飛び散り…それに、顔を乗りだしたのは幽助だった。
蔵馬の放った液体を、幽助は飲み込んでいく。そして。ちゅる、と手のひらに吐き出した。
「んぐ!」
小さな口に、手のひらをねじ込んだ。手のひらごと突っ込むと、息も出来ず、蔵馬は喉を上下させた。
「く…」
「自分が出したものなんだぜ」
かはっと、蔵馬の顔が天井へ向かって引きつった。
幽助の手のひらが喉へ進み…抜かれたのだ。ねとねととした液体が、瞬間塞がれた手によって
吐き出すことを拒んでいく。
こくんと、蔵馬の喉が、液体を飲む音がした。
「あっ、んっ…ふっ…」
信じたく、なかった。自分で放った液体を、幽助によって飲まされるなんて。
幽助の瞳は獣のようだった。
射貫かれる瞳の中には、戦いとは違う熱さが宿る。
自分が出した液体で太ももが濡れるのを、ぼうっと感じた蔵馬の前髪を、幽助が引いた。
「いった…」
「ま、さ、か…お前だけ良い思いをさせるためにこんなことしたと思ってる?」
蔵馬の頬を、汗が流れた。
昨夜の悪夢が、細切れのように蘇る。
「あ、の…「そんなこと思ってないよ、な?」
なあ、言うと、ぐいっともう一度蔵馬の身体を引いた。
「ううっ!」
顎が床にこすれる感じがして、蔵馬は呻いた。身体が反転していて…目の前には、冷たく暗い床が広がる。
四つん這いの姿勢で、蔵馬の腕は、背中に纏められていた。
「あ…あ…」
蔵馬の唇が青くなって行く。
「やだっ…!」
肩を揺らして藻掻こうとするが、それは叶わなかった。幽助のからだが、後ろでガシッと腰を抑えている。
幽助の片手だけで、蔵馬の両手など簡単に押さえ込まれてしまう。
腰で一纏めにすると、幽助が後ろで笑ったのが聞こえた。
「もっとこっち、上げろよ。」
「やっ…、うっ…」
嫌だ、と蔵馬が首を振って上半身を動かして、どうにか逃れようとする。
腰は抑えられているのに、肩と胸を揺らす。数かでも1ミリでも逃れたくて。
「はなしてっ…。」
「うるせぇな。腰あげろって。」
「んっ…!!んうぅ!」
ぐい、と言う衝撃に蔵馬の声がくぐもる。幽助の着ていたシャツで、口を塞がれていた。
口の中で布が動いて、気持ちが悪い…。
「ほら!」
自分で支えきれずに倒れ込みそうな蔵馬の腰を抑え、ぐっと腰を持ち上げる。
後ろに突き出すような形になり、蔵馬の頬が赤く染まる。
「ぁ…う…」
熱いものがこみ上げて、頬を雫が流れる。一筋流れると、熱さを増した雫が止まらなくなった。
「ここ、きもちいい?」
胸の飾りを後ろから片手を回していじり回す。
「んっ…んぅ…」
曇った声を唾液が布に吸い込まれる。
蔵馬の前のものが、ふるふると動くのを感じて、幽助が、へへっと笑う。
「素直に反応したご褒美。なあ?蔵馬ちゃん。」
「…んう!んん!!」
ずぶ、と入り込んでくる感触に、蔵馬の瞳が大きくなる。二本の指が、一気に侵入してきたのだ。
後ろに突き出された蔵馬の尻は、白く、そして女のようにたわわだった。
尻をズイと広げると…前にそよぐ毛が、見えた。手を伸ばし、それを突くと、蔵馬の前のものが震えた。
その奥にもっと入ってしまいたい。
もっと…。もっと自分だけで蔵馬の全てを埋め込みたい。
「…ぁ…ぅん…やっ…だっ…」
布に阻まれた中でも、小さな声が聞こえる。かあっと、幽助の中が熱くなった。
…気に入らない。こんな体勢でも、逃げようとする。ぐり、と指を深く埋め込むと、蔵馬の尻が震えた。
ぐちゅぐちゅと、蔵馬に尻の中を…指先で突き引いては押しこむを繰り返す…。
じくじくと、蔵馬の一点が甘く蜜を吐き出した…、幽助の指先をねっとりと濡らす。
「もっと奥まで入れてやるよ。」
3本に増やすと、ぐいぐいと指を蠢かせる。前のめりになっているので、顎で身体を支える蔵馬は、
自由のない腕を左右に振って藻掻く。
熱くて、苦しくて、こうでもしないと血が逆流しそうだった。
蔵馬の腕にじっとり滲む汗が…誘惑の香り。
「お前の尻、俺の指飲み込んでいくぞ。」
増やされた指は、それぞれに突き上げかき回していく…。纏めて、甘い一点をかき回すと、蔵馬の上半身が跳ねる。
胸が震えていた。
ぐいぐいと入り込む幽助の指は太く、熱かった。肉棒のような太い指は、固まってが、蔵馬の尻をズイズイと冒していく…。
そして、速さを増して行く。前にのめり、蔵馬が声を飲み込んだ。
「ん!!!っ…」
突然衝撃が走り、蔵馬の身体が跳ねた。指が、抜かれたのだ。とろりと、蔵馬の膝を、愛液が流れた。
飛影とは違う動きに、蔵馬の声は悲鳴に近くなっていく。
「あっ…あ…ぁ――うぅ―」
唾液が布にどんどん染みこんでいき、床にも跡が残る。
「へっ…そんなにいいか?あいつより?」
胸の飾りを摘み上げる。
「いっ……「どうなの?あいつよりいい?」」
「…!」
途端、ぎゅっと蔵馬は唇を噛んだ。きつく噛みしめる。
…ふ…ん。逃げられない癖に。
けっと、唾を吐くと、幽助は指を抜いた。蔵馬の腰から力が抜け、倒れ込みそうになる。
「おっと…そうはいかないんだよな〜蔵馬ちゃん。」
「はっ…ぁぁ…あ…幽助…も…やめ…」
荒い息で訴えるのは、扇情的と言って良いだろうか。
「むり、だって俺、こっちのほうまだ味わってないもん。」
涼しい声が聞こえて、
「あっ!!ひっ…ぃ!」
ぐら、と視界が揺れた。熱いものは蔵馬の中に入り込んで何度も脈打つ。
幽助が蔵馬の腰を押さえつけている腰に力を入れ、密着する。
「おまえのなか、やっぱり気持ちいい。…サイコウ…!」
「ひっぃ…いや…やめ…」
前後に揺さぶられ、掠れそうな意識の隅で、首から見える石があった。
「かえし…」
首にかけていた…誰にも渡せない石。
あれは飛影の…。
応えは、なかった。
「っ…だすぞ…俺のだって言う印だからなっ!」
「あっ…あぁぁ!」
言葉にしがたい不快な感じがあった瞬間。
高く上げられた太ももに、とろとろした液体が流れるのを感じた。
床にも染みこんだ、蔵馬と幽助の液体が、不気味なコントラストになる。
幽助が自身を抜くと、ぐったりと蔵馬の身体が前のめりに倒れる。
それは、白い肌の女が倒れ込むようだった。
こんなときでも、美しかった。
「女みたい…きれぇだ…お前…やっぱり。」
自分自身の先端に残る液体を蔵馬の頬に塗りながら、満足げに
幽助が呟く。
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